光ふたたびインドに発つ

ヒカル 再びインド発つ

インドにまた行きます。3回目です。4回しか日本から出たことがないに、その4分の3がインドです。自分でも思うけれどまたインドかと思う、「インドってそんなに面白いの?」ていう質問をされると、軽く興奮して、「きたーー!」って相手が本気で関心があるのかなんて関係なく自分の中に存在するインド愛を喋りまくり少なからず周りにひかれている、それに気付けるだけまだ安心だとおもうけれど、具体的にインドのどこがいいのかと言葉にして伝えようとすると「カオス感が癖になる。」の一言に集約されるような気がする。人・宗教・食文化すべてがカオスの一言に尽きると思う。逆にインドの嫌いのことを挙げてみてといわれればすぐさま3時間ノンストップで話せることはかたい。ちょっと前回までのインド旅行を思い出すだけでイライラとしてきてしまう。黒い肌にはにかみのぞかせているチャーミングな真っ白な歯を見るだけでもむかむかしてくるし、街を歩いていると「こんにちわ~」とか「ありがと~」とか知っている日本語で執拗に話しかけてくる兄ちゃんたちがみんなにやにやした仮面をつけ、心のなかでもにやにやしっぱなしの詐欺師に見えていたりもする。
「インドなんて2度と来るか!」って思って何度も戻ってきてしまうよくある典型的インド好きの典型中の典型がこの自分なのである。
日本にいる自分はインドのかすかな香りでも触れたいといたるところをクンクンさせながらさ迷い歩いている。インド経験者に出会えると興奮するのは勿論だが、行きたい国にインドを挙げちゃうような人とは親友になれそうな気が一瞬でしてくる。「変な奴で自分とは価値観の合わない苦手なタイプだな~」と思っていたのにインドに行きたいと自分の話に興味を持ってくれた瞬間大好きになってしまい「変わっていて、自分とは違う価値観を持っていて興味をもてて、仲良くなりたいタイプだな~」と瞬時に脳内変換されている。それが女の子だった日になんてそりゃ~もう興奮もので。好きなタイプなどんな人?って聞かれると本気で「インドに行きたいって思うような女の子」とこりゃまた本気で答えている。いつもそんなの望んでる答えじゃねーよみたいな顔をされるが、「優しい人がいい♡」とか「頑張っている人いい♡」とか言ってる奴よりより具体的で、優しいみたいな曖昧なものではなく分かりやすくていいじゃねーか!と逆に俺が不満だと思っている。インドに興味があるということイコール自分と価値観があうということだと考えているのである。
大学の宗教音楽の講義でインド・ネパールにおけるヒンディーやイスラムの宗教音楽と芸術観にテーマが設定されると、生まれて初めてなんじゃないかってレベルで教室の最前列の真正面の先生のあごのラインについつい目が行ってしまい「先生最近外食多いのかな~」とか余計な心配したり、「二重アゴの青ひげほど汚いものはないな、」と勝手に定義づけして一人納得して謎に満足な気持ちになってしまうような席についてかぶりついて授業を受けている。
まあ、そんなこんなでインドに再び旅にでかけることになりました。